心理学

【心理学】シャルパンティエ効果とは?意味や具体例、マーケティングにおける効果などご紹介!

シャルパンティエ効果とは一体どんな意味の効果でしょうか?

シャルパンティエ効果の意味や、実験、具体例など細かく説明していきます。

シャルパンティエ効果とは一体?

シャルパンティエ効果とは、人間の錯覚による心理現象のこと。

元々は、大きさの錯覚に関して言われていたのですが、最近では客観的な数値よりもイメージが先行してしまうことで、錯覚をすることも表しています。

教授
教授
シャルパンティエ効果について次の項目から詳しく説明していくよ。

シャルパンティエ効果の実験

フランスの医師である、シャルパンティエが行った実験は以下の通り。

  1. 同じ重さで大きさが異なる4cmと10cmの2つのボールを用意
  2. 被験者にボールをそれぞれ持ち上げてもらい、どちらが重いかを問う

シンプルな実験ですが、これにより人間による錯覚つまりシャルパンティエ効果が発見されました。

用意されたボールはどちらも同じ重さです。

そのため、「どちらが重いか」という問いに対して、「同じ」以外の回答、つまり4cm、10cmどちらかのボールを重いと回答した場合、人間による錯覚が起こっています。

では、実際の被験者は「どちらが重いか」の問いに対して、どう答えたのでしょうか?

【実験結果】
「4cmのボールが重い」という回答が返ってきた。

実は、人間の脳というのは「大きなボールは重く、小さいボールは軽い」というイメージを持っています。

教授
教授
例えば、同じ種類のスイカが大きいものと小さいものの2種類あった場合、りゅうくんはどちらのスイカが重いと思うかい?
りゅう
りゅう
大きいスイカの方が重いと思います!
教授
教授
りゅうくんがそう思ったのは、大きい方が重いという今までの経験があったからなんだ。

 

しかし、今回の場合はどちらも同じ重さ。

では、なぜ被験者は「小さいボールが重い」と答えたのでしょうか?

 

それは、大きいボールを持ち上げる時に感じた重みを、小さいボールを持ち上げる時にも感じたことが影響しています。

同じ重さのため、持ち上げたときの重みも同じですが、小さいボールは大きいボールより軽いと思って持ち上げているため、実際の重さがイメージと異なったと脳は判断

教授
教授
その結果、同じ重さのはずが、小さいボールの方が大きいボールより重いと錯覚してしまったんだ。

分かりやすい具体的な例

分かりやすい具体例をいくつかご紹介します。

商品の値段

日常生活でさまざまな商品を購入しますが、そこにもシャルパンティエ効果が潜んでいます。

「1,000円」の値札と「980円」の値札の付いた商品。

どちらが得だと感じますか?

もちろん得なのは20円安い「980円」です。

 

しかし、この場合はどうでしょう。

「1,000円」の値札と「1,020円」の値札の付いた商品。

同じ20円の差ですが、「1,000円」の値札と「980円」の値札の時より、お得感が無くなっているとは思いませんか?

 

この場合のシャルパンティエ効果は、桁が異なることがポイントです。

桁が1桁減るだけで、人間はかなり安いと勘違いしてしまうのです。

 

これは、切りの良い数字が人間の物差しになっていることが影響しています。

つまり、今回の場合は1,000円が基準となっており、1,000円以下の場合は安いと感じるのです。

1,000円が980円になるのは安くなったと感じますが、650円が500円になってもあまり安くなったと感じないということになるのです。

 

消費者行動を長年研究してきた小島は、切りの悪い数字、980円は1,000円をという大台を感じさせないため、消費者が手に取りやすい価格だとしており、このような価格を「大台割れの価格」と呼んでいます。

割引

定価10,000円の商品が割引されていたとします。

どちらの方がお得に感じるでしょうか?

  1. 全品50%OFF、レジにてさらに20%OFF
  2. 全品60%OFF

①の方がなんだか、お得に感じませんか?

実は、どちらも値引き後の価格は4,000円です。

 

どうして、全品50%OFF、レジにてさらに20%OFFの方がお得に感じるのでしょうか?

これは頭の中で、「50%OFF+20%OFF=70%OFF」という式が無意識にできてしまっているからです。

「50%OFFした価格からさらに、20%OFFする」という文章が、「70%OFF」という文章になってしまうのです。

そうなると、60%OFFよりお得に感じるのは明らかですよね?

教授
教授
これもシャルパンティエ効果の1つなんだ。

漢数字

数字を漢数字で表すのかどうかによっても、物事の印象は大きく変化します。

  1. 来場者数5万人突破!
  2. 来場数50,000人突破!

どちらの方が多いように感じるでしょうか?

 

ほとんどの人が、「来場数50,000人突破!」の方が多く人が訪れているように感じるでしょう。

これも、錯覚による効果です。

期間

何か目標を立てるときに、「毎日○○する」や「1週間で○○達成!」など、期間を区切って行うことありますよね?

例えば、筋肉づくり。

  1. 毎日、腹筋50回やる
  2. 1週間で、腹筋300回やる

①の方ができそうな気がしませんか?

実際計算すると、50回×7日=350回で、毎日50回やる方が腹筋の回数は多くなります。

これは、期間を短く設定することで、少ないと錯覚させるシャルパンティエ効果です。

マーケティングにおける効果

マーケティングにおける効果のついてもまとめました。

東京ドーム〇〇個分

敷地の広さを表現するときに、「東京ドーム〇〇個分の大きさ!」と表現しているのを耳にしたことありますよね?

実際に東京ドームの大きさを知っている人はほとんどいないでしょう。

ですが、私たち日本人には東京ドームが大きいという共通認識があります。

そのため、どんな人にでも理解できるたとえを用い、敷地の広さをアピールしているのです。

大きい数字、小さい数字を使い分ける

わざと、できるだけ大きい数字を使うことで魅力を上げたり、反対に小さい数字を使って魅力を上げたりすることで、シャルパンティエ効果を生み出すことができます。

  1. エベレストの2倍の高さ
  2. 東京タワーの20倍の高さ

どちらの方が、高いと感じるでしょうか?

なんだか東京タワー20倍の高さの方が高く感じませんか?

 

実際は、エベレストが8,848 m、東京タワーが333mのため、エベレストの2倍の高さは17,696m、東京タワーの20倍の高さは6,660mとなります。

教授
教授
遥かに、エベレスト2倍の高さの方が高いのです。

シャルパンティエ効果まとめ

シャルパンティエ効果とは、人間の錯覚により起こる心理現象のことです。

具体例で挙げた商品の値段や、割引などよく考えれば分かることですが、パッと見たときの印象で手に取ってしまうと、思っていたよりお得じゃないということが発生します。

教授
教授
錯覚に騙されないようにすることが大切だね。
本記事のまとめ
  • シャルパンティエ効果とは、「人間の錯覚による心理現象」
  • 日常生活にも多く紛れている